美術史を読みかえす #1:De Stijl(デ•ステイル)

・第一次大戦はヨーロッパにカオスな現実をもたらしただろう。カオスな現実に対する反応として、複雑な現実を排除して理想的秩序に向かったモンドリアンやドゥースブルフがいる。その一方で、カオスな現実をフラッシュバックさせたベーコンがいる。ヨーロッパでは抽象とは理想や秩序や本質といった概念の仲間で、そこに具体的な個別の現実的な対象は入り込めない。モンドリアンにおける抽象は人間の精神や自然の「本質」を表す方法となっている。ベーコンは具象を、カオスを通過する。ウィリアム・ブレイクの自然のカオスに背を向けコンパスで幾何学図形を書く人の絵を思い出そう。

•ドゥースブルフは対角線を導入した。これでモンドリアンと対立した。対角線とは連続的な発展を意味するのだとか。モンドリアンとドゥースブルフは前者の方が評価されている気がするし有名だ。なぜだろうか?

•デ•ステイルはその造形言語を絵画にも建築にもデザインにも適用していく前提で考えている。絵画の本質的条件の追求とかやってない。

•建築デザインと純粋絵画の分離してなさ。抽象的な理念の同一性が大事。時代が下ると、どんどん分離していく。日本はただ単に形式的に分離して、輸入、移植したのではないか。ファインアートとデザインをつなぐ理念やビジョンなんてない。デ•ステイル的な問題意識がそもそもない、当たり前だけど。やっぱり日本の場合は第二次大戦にどう反応したか、が問題になる。